story#02絆をつくる
オーダー
家具の価値
「オーダー家具っていったいどれくらいの金額になるのだろう。
きっと高いんじゃないか」。
そう思っていらっしゃるお客さまも
多いのではないでしょうか。
たとえばテーブルであれば、
同じサイズ・樹種であったとしても、
一枚板の天板か接ぎ合わせた天板か、
節の有無などでも金額が異なります。
お求めの雰囲気とご予算を確認しながら
お話しさせていただいています。
濃い色のオーダー収納を希望されている場合なら、
ブラックウォルナットもあれば、
手頃な価格のタモ材に濃色の塗装を施す方法もあります。
あくまでも一例を挙げていますが、
樹種、仕上げ、サイズだけでなく
「何を求めていらっしゃるか」によって、
色々とご提案できます。
新築やリフォームの場合なら、
ぜひ平面図をお持ちください。
家具の寸法を含めた具体的なご提案をさせていただきます。
素材や機能美、そしてご予算と照らし合わせて考え、
お客さまの暮らしに一番合うものをつくり上げていく。
それこそがオーダー家具の価値。
分かりやすく丁寧にお伝えするよう心がけていますので、
不明点や疑問点があれば、
どうぞお気軽にお問い合わせください。
「きれいになれ」
と呟きながら
きれいになれ、きれいになれ。
心の中でそう呟きながら、私たちは素材と向き合います。
大きな面は機械で、細かいところは手で、
荒々しかった木肌を磨いていきます。
時間をかけて磨き上げ、やっと得られた滑らかな面には
傷防止や色つやを出すために塗装を。
まだまだたくさんの作業を行なっていますが、
大切にしているのは
「お客様に思いを馳せ、心を寄せる」ことです。
家具はあくまでも暮らしの中の道具。
とはいえ、生活に彩りを与えてくれるものでもあります。
日々家族が向き合って
「いただきます」が繰り返されるたびに、
「ごちそうさま」の声が響くたびに、
テーブルはもっといい表情になってゆくはず。
毎日使うものだからこそ、
日常のなかに溶け込み、
主張しすぎない佇まいの家具を
お届けしたいと思っています。
2センチの
心地よさ
家具業界では椅子を「第三の服」と言います。
上着、下着に次ぐ、第三の服です。
たとえば食事の時に座るダイニングチェア。
もしも足が浮いていたら、
床に足の裏をつけるために
座面前方に浅く座ることとなり、
楽な姿勢を保てません。
ダイニングチェアたる意味を
なさないと言えるでしょう。
私たちが何よりも大切だと考えるのは快適さ。
座った時に、座面と膝が直角になる高さが
一般には最も快適です。
それに合わせ、私たちは時には、
椅子の脚をカットするご提案をも行います。
見た目の美しさは大事。
ですが、どんなに美しかろうとも、
心地よさが損なわれる家具であってはなりません。
わずか2センチのカット。
でもその2センチは、毎日の暮らしの中で
私たちに心地よさとくつろぎを与えてくれる、
とても大きな2センチなのです。