澪工房

2024.6.15

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7/6-7「澪を彩る作り手たち」に出展される木工作家 WOODIKOR 鈴木大輔氏のご紹介です。

鈴木氏は、林業現場の木や色々な人間の都合で伐採されてしまった木を使いウッドターニング(木工ろくろ)鑿(のみ)や彫刻刀で加工、漆や塗装全ての工程を1人で行い作品を制作しており、特殊伐採をする樵(=木こり)でもあります。特殊伐採とは、庭木や支障木、危険木、台風などで折れてしまった木で、どの方向にも伐倒できず、作業車も入れない場所にある木をツリークライミングで伐る技術

 

 

捨てられてしまう木は特殊伐採の現場から出ることが多く、ご自身で切った木に命を吹き込んで作品としてお客様にお届けしています。「木を切るところから携わって、この木はなぜ切られたのか?どんな木が作品になったのかという木のストーリーをお客様に伝えていきたい」と鈴木氏は話します。

 

2018年胆振東部地震の際は、大規模な山腹崩壊が発生。その崩壊地からの被災木だけでなく復興工事で邪魔になり支障木として伐られた被災木が出てきました。そのようなエゾヤマザクラの木を使って食器やボールペンに蘇らせました。エゾヤマザクラは、経年変化で赤く色付く美しい木材です。

 

WOOD IKOR 『ウッドイコロ』 のIKOR(イコロ)はアイヌ語で 「宝物」 を意味します。木は鈴木氏にとっては 「宝物」 そして作品が使う方の 「宝物」 になってほしい思いを込めてWOOD IKOR『ウッドイコロ』と名付けたそうです。

木は人間の都合で植えられ、切られ、いらなければ捨てられてしまう。せめて作品として生まれ変わらせ、価値をつけた「宝物」として残してあげたいという気持ちで作品を制作。ウッドイコロでは、木の風合いが増す作品のオーダーも承っていて、記念樹や特別な思い入れがある庭木、台風で倒れてしまった木から器、カトラリー、一輪挿し、ボールペン、シャープペン、ランプシェード、アクセサリーなど色々なものに生まれ変わらせています。また贈呈品や記念品などの贈り物制作もされていて、結婚祝い、出産祝い、お店のオープン記念ノベルティなどの木工品を制作してくださいます。

 

イベントの両日、鈴木氏は在店していますので、木にまつわるお話をじっくり聞きながら商品を選びにお越しください。

 

【出品商品の一部をご紹介】

 

※1点ものが多いため当日まったく同じ商品ではない可能性もありますが、どうぞご理解ください。

 

サラダボウル

9,240円(税込)

全て一点物で薄くて軽い仕上げです。サラダがたっぷり盛り付けられます。材質:エゾヤマザクラ 仕上げ塗装:ガラス塗装 ※サラダボウルはガラス塗装していないクルミオイル仕上げの『育てるうつわ』という製品もありす。

 

 

 

育てるスプーン

3,520円(税込)

経年変化を楽しめる、全て一点物。少しずつ形が違うところが味があります。材質:カバ 仕上げ塗装:クルミオイル

 

 

被災木さくら7寸皿

9,240円(税込)

胆振東部地震の被災木を丁寧に鑿で手彫りした製品。木目の風合いや経年変化の赤くなっていく色の変化も楽しめます。材質:エゾヤマザクラ 仕上げ塗装:ガラス塗装  ガラス塗装、クルミオイル仕上げ、拭き漆仕上げのどれで仕上げるかは材の状態で決めるため製品によって異なります。

 

被災木さくらのボールペン

6,380円(税込)

胆振東部地震の被災木の綺麗なさくらを使用しています。 材質:エゾヤマザクラ 仕上げ塗装:無塗装

※こちらは、ふるさと納税返礼品で受注生産で制作していますので常に在庫はありません。

 

 

 

鈴木 大輔 Suzuki Daisuke

【プロフィール】

北海道室蘭市出身

2019年から独学で木工ろくろを学ぶ
2020年に個人事業主として独立

厚真町を拠点に地元で育った木や色々な理由から伐採された木を使用し、器やカトラリーを中心に木工品を制作している。

 

WOODIKOR HP → https://www.woodikor.com/

 

 

澪工房では、2024 年7月6日(土)~7日(日)『澪を彩る作り手たち』を開催いたします。今回は、錫製品、木工製品、テキスタイル、ガラス製品が並びます。

 

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