2023.6.17
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森つくしさんの器は、「造形の美しさ」が圧倒的な魅力です。器や花器は道具ではありますが、空間の中に置かれた時に、一瞬時間を止めてしまうほどの力があります。その美しさを醸し出すために労力を惜しまない姿勢がうかがえます。2008年はじめて澪工房で器展にお越しいただいた時からショールームで使っている花器は、今も凛と佇んでいます。
生活拠点を北海道から富山に移し15年。3人の娘さんと漆作家のパートナーと田んぼが広がるのどかな環境で暮らし、作品を制作しています。子育てがひと段落したのを機に制作を数年前から再スタート。15年ぶりに澪工房の展示会に参加して下さることになりました。
札幌高専で工芸デザインを学んだ後、金沢の卯辰山工芸工房の技術研修者として3年間在籍。その後、イギリスへ1年間留学し「生きることそのものを楽しもう」と決意されたそうです。現在の環境を選んだきっかけはそんな体験からとのこと。作品は主に赤土を使って赤い花入や質感に面白さがある渋めの器を作っていらっしゃいます。主役のお料理を引き立てる景色や背景となるような器を追求しているそうです。
今回出品される作品の一部をご紹介します。
マグカップ、酒器、銅鑼小皿、盛り鉢などが並びます。
急須のような注ぎ口の片口と盃は、赤土に釉薬がかけられ、黒っぽい色の中にうっすらと金色が見え、金属を思わせるような風合い。女性の手にも馴染む大きさで丁度よく、シルエットが綺麗です。盃は、お酒だけでなく、お料理の盛り付けにも使えます。
片口 ブロンズ釉 6,600円、盃 ブロンズ釉 4,400円
日々づかいに活躍しそうなどんぶり お蕎麦やうどんはもちろん 煮物を盛り付けにも
鈍色小丼 5,500円
近年は、白土に青銅色の釉薬を施した器も製作しています。澪工房のテーブルに似合います!!
青銅釉マグ 4,400円
赤い花器のシリーズはアートワークとしてホテルのラウンジやマンションロビーなどに納められています。今回もいくつか花器も出品される予定です。
*価格表示はすべて税込みです
【アートワークの主な納品先】
・グランドハイアット東京
・京都二条ホテル
・東京都内、金沢市内マンションなど
【作家プロフィール】
森 つくし
1979 札幌生まれ
2002 札幌市立高等専門学校インダストリアルデザイン学科 専攻科修了
2005 金沢卯辰山工芸工房修了
2006 University of Wales Institute, Cardiff / Ceramics Attachment program 修了
現在、富山県南砺市にて制作
– 個展
2021 syn / 富山
2019 ART WORK STUDIO AN / 高岡
Hokugin Art Gallery / 高岡
2009 ギャラリー門馬 / 札幌
ART WORK STUDIO AN / 高岡
2008 Gallery Workshop YO / 札幌
澪工房 / 札幌
2007 Gallery Workshop YO / 札幌
pippin つばめギャラリー / 札幌
– 主なグループ展
2022 「北海道陶芸の変遷 vol.2」(札幌芸術の森美術館 / 札幌)
「ひかりのかさなり vol.2」(アートスペースカワモト / 富山)
2021 「長月の器展」特別企画展示(山椒 / 弟子屈)
「冬の山椒展」(山椒 / 弟子屈)
2020 「寺田洋子・森つくし二人展」(アートスペースカワモト / 富山)
2018 「春の山椒展」特別企画展示(山椒 / 弟子屈)
「大野屋・とこなつの器展」(山町ヴァレー四ノ蔵 / 高岡)
「和菓子とお茶 うつわ展」(山椒 / 弟子屈)
2017 「暮らしを綴る」(アトリエSachi / 札幌)
「片口とその周辺 うつわ展」(山椒 / 弟子屈)
7月1~2日イベント情報【TABLE~仲間と集うダイニング~】
【出展者・出展企業】硝子 KIM GLASS DESIGN 木村直樹、フュージング硝子 Rikospoppo 吉田絵里子、陶器 森つくし、錫製品 能作 ※全日作家在廊
【日時】2023年7月1日 sat~ 2日 sun 10:00-18:00
【アクセス】澪工房 札幌市白石区東札幌2条4丁目8-18、駐車場5台、地下鉄東西線白石駅1番出口 徒歩7分
【会場について】澪工房には工房とショールームがあります。イベントは、ショールームの奥にある工房で行います。工房ではテーブルになる天板、ソファなどが展示してあります。またショールームでは、造作家具、ダイニングテーブル、チェア、ソファ、小物などを展示。ご来場時はどちらもご覧いただけます。