澪工房

2021.1.11

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酒井です。

 

皆様は家具において「台輪(だいわ)」という部分はご存知でしょうか?

 

 

 

 

一般的にはあまり聞きなれない言葉ですよね。

 

箱物の家具にとってはとても重要な部分でして、これが無いと色々な事が不便になります。

 

 

台輪とはこの部分です。

 

 

 

 

簡単にいうと家具の土台です。

 

 

 

なぜこの台輪が箱物の家具にとって重要かと簡単にご説明いたします。

 

 

 

 

 

その①

掃除機などが扉や引き出しに直接当たらない様にしてくれる。


掃除機などで端を掃除する場合、吸引部分を端に押し付ける為、扉や引き出しに直接当たってしまうと、傷んでしまい不具合が起きるリスクがあります。

台輪は扉や引き出しの様に可動するものではありませんので、傷んだとしても不具合が起きる事がありません。

 

 

 

 

 

 

その②

敷物があっても開閉が可能


床にカーペットなどの敷物を敷く場合、台輪が無いと扉や引き出しの開閉時にカーペットに引っ掛かってしまいます。

特に既製品のキッチンですと床とギリギリに引き出しがついている場合が多く、厚めのラグを敷けない事があるようです。

台輪で高さをしっかり確保すると開閉が容易になります。

 

足もぶつけません!

 

 

 

 

 

その③

壁に隙間が生じにくい


ほとんどの住宅の壁には巾木というものが付いております。

巾木は高さ30~80mm 厚さ10mm位ありますので箱物の家具をそのまま置くと巾木の厚み分の隙間が出来てしまいます。

 

 

隙間があると物を落としたり、ホコリが溜まってしまいますので、極力隙間を無くしたいと誰もが思うはずです。

ですので当店では事前に巾木のサイズをお聞きして、事前に台輪の後ろを小さく作り、隙間が生じない様にいたします。

 

 

 

 

 

 

 

その④

傷んでも交換ができる。


台輪は本体とは別で製作します。

もし長く間使用して台輪が傷んでしまっても台輪だけを交換すれば元通りになります。

 

 

 

 

 

 

以上です。

 

※上記は全て当社の家具の場合についてのお話です。

一般的な量産家具ですと本体と一体になっていたり、部分的な交換はできない可能性が高いです。

 

 

 

 

台輪はとても重要な役割を果たしていることがお分かりいただけましたでしょうか?

 

 

 

なぜ台輪のお話をしたかといいますと、今、北海道でとても大変なことが多発しているからです。

それは水道管破裂です。

 

 

今季の寒さは例年にはない程-10℃を下回る事が多く、各地域で水道管が凍結し破裂してしまい、床がびしょ濡れになってしまったニュースをよく見ます。

 

そんな時に台輪が付いていると家具本体には水が染み込まず、台輪の交換だけで済む可能性が高いです。

 

 

 

台輪の重要性を理解し、是非、家具選びのご参考にしてください!

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