2020.4.6
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- スタッフ通信
酒井です。
お客様にダイニングテーブルの天板をご案内させていただいているときに
木の硬さについてご質問を頂く事が多いです。
もちろん柔らかい材質ですと傷つきやすいですし、硬いと丈夫です。
当店でテーブルの天板によく使う材種は一定以上の硬さがありますので
ご家庭での日常使いでしたらどれを選んでいただいても問題ありません。
よく使用する材種に硬さの順位をつけるとしましたら
柔らかい→硬い順
クルミ→チェリー→ニレ→ウォルナット→タモ→ナラ→メープル→ダケカンバ
となります。
物質には比重という重さの目安があり、比重が大きい程、硬くなります。
クルミ材の比重は0.53、ダケカンバ材の比重は0.69ですので使い勝手としてはあまり大差はありません。
世の中の木材は硬さに応じて様々な場面で使われております。
例えば世界一軽い木のバルサ材(比重0.1)はハサミで切れるほど柔らかく
加工のしやすいので、模型の材料によく使われます。
画像引用 木材図鑑 バルサ
世界一重い木のリグナムバイタ材(比重1.28)は硬すぎる為
金属用の機械で加工され、昔は船のスクリューのベアリングに使用したり
現在は高級なメガネのフレームや数珠などに使われます。
画像引用 木材図鑑 リグナムバイタ
ウォルナット材(比重0.63)は狂いがとても少なく衝撃や摩耗に強い材質なので
銃床に使われます。
ナラ材(比重0.67)は粘り強い木質で曲げに
強いのでウイスキーの樽に使われます。
タモ材(比重0.65)は弾力性が高いので
バットやラケットなどのスポーツ用品に使われます。
北海道のダケカンバ材(比重0.69)も昨年から
バットに使われる実験が行われており
北海道日本ハムファイターズの田中賢介選手が
練習で使用しプロ野球でも使用できる材質として評価されました。
メープル材(比重0.67)は表面が絹の様に
滑らかを持ちながら丈夫なのでバットやラケットはもちろんの事、ボウリング場の床やピンにも使われます。
この様に木材には適材適所があります。
ダイニングテーブルに向いていない木もあります。
それなりの値段がするものでも意外と
柔らかい木を使用している事が
ありますので、その材質がどういったものなのかを調べてみると良いと思います。