2020.2.4
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- スタッフ通信
酒井です。
澪工房は今年の春、21周年を迎えます。
創業当初からダイニングチェアをオリジナルで持つべきという考えで、様々なオリジナルチェアを作ってきました。
その数、なんと9種類。
今は製作していない種類もありますが
初期~最新のダイニングチェアを一挙にご紹介したいと思います。
1作目 KAZUチェア
KAZUチェア メープル材
澪工房の前身の会社から販売していたKAZUチェア。
縦格子の背もたれが美しく、最も椅子らしい形をしておりました。
背張りタイプ
背張り アーム付きタイプ
縦格子 アーム付きタイプ
現在は販売しておりませんが
初期のお客様には長くご愛用頂いたり
スタッフの間でも背当たりが良いと評判が良いです。
2作目 ZUKIチェア 1999~
初代ZUKIチェア メープル材
現在でも販売しているZUKIチェア。
こちらは澪工房を立ち上げて間もない時に
イタリアらしいモダンな家具を作りたいという南の想いで
作った椅子です。
当初はメープル材で作っておりました。
とても短い期間ですので、かなりレアです!
ZUKIチェア Wアッシュ材
現在ではホワイトアッシュ材、座面の布がカバーリング仕様になり
お洗濯が可能になりました。
3作目 Aチェア
KAZUチェアの背当たりを横ラインで再現し
軽さを重視したダイニングチェア。
座面はアクリルテープで編み込んであり
1脚を編み上げるのに4時間くらい掛かりました。
シンプルなデザインですので、カウンタータイプやスツールタイプ
座面をクッション性のあるタイプなどにアレンジして、様々な物件に対応してきた1脚です。
現在は単品のご注文は受けておりません。
4脚以上のご注文であれば承ります。
4作目 MAKIチェア
こちらのMAKIチェアはバリエーション豊かなダイニングチェアです。
アーム有り無し、背張りタイプ、背板タイプを選ぶことが出来ます。
シャープなデザインに少しだけ丸みを含んでいますので他の丸みのある椅子と合わせる事もできます。
MAKIチェアも現在は単品でのご注文は受けておりません。
4脚以上のご注文であれば承ります。
5作目 UZURAチェア
大人気のUZURAチェアは5作目。
先にリビング用のあぐらをかける椅子「TAMAGOチェア」が誕生しました。
その後、少し小振りにしてダイニング用の椅子として作り始めたので
小さい卵=UZURAと名付けました。
6作目 ASARIチェア
ASARIチェアはデンマークを訪れ、北欧をイメージしたデザイン。
当店には背が張り込み型のオリジナルチェアがなかったので製作しました。
座面の形がアサリ貝に似ているのでASARIチェアと名付けたのですが、試作段階ではもう少し座面が小さかったので、アサリ貝というよりはシジミ貝でした。
7作目 MATSURIチェア
MATSURIチェアは北欧デザイン+和風を組み合わせてデザインされました。
背もたれの形が神社の鳥居に似ているので、神社=お祭りと考えMATSURIチェアと命名。
商品化後、背もたれにクッションを付けた仕様に改良し2015年頃まで販売しておりました。
8作目 MAMEチェア
まるでソファに座っているみたいなクッション性のあるMAMEチェア。
低目なMAMEパーソナルチェアをダイニング用にしたチェアです。
家事で忙しい奥様に、せめてダイニングだけでもゆったり座ってほしいというコンセプトで誕生させました。
可愛らしいフォルムで人気がありましたが材料が高騰し1脚の金額が上がってしまった為、現在は販売しておりません。
最新9作目 Reiチェア 2019~
2019春に創業20周年記念で発表したチェア。
ゆったりしていて削り出し技術を存分に使った椅子を
作りたくてデザインしました。
Reiチェアの名前の由来は「麗しい(うるわしい)」の「麗(れい)」から取っています。
また令和1作目ということも掛けております。
販売からとてもご好評いただいております。
以上9種類でした。
ブログに一度も載せた事の無い椅子もあり
新鮮だったのではないでしょうか?
パーソナルチェアを含めると15種類以上になります。
当店程の規模の会社で、オリジナルチェアを持つという事は
実はとても珍しいです。
大半の家具屋は大手家具メーカーの椅子をセレクトして
販売しているところがほとんど。
なぜかというと、ダイニングチェアの製造方法が関係します。
ダイニングチェアは注文が入るたびに、一脚ずつ最初から製作しているわけではなく
安定した品質や価格を保つために、何十脚分のパーツを一気に作り
注文が入ってから組み立てるという方式を取っております。
そのパーツ分の材料費、製作費が発生しますので
一種類のオリジナルチェアを持つだけでも、販売前にかかる出費がかなり大きい為
オリジナルチェアには手が出しにくいのです。
当店はそのリスクを負ってでも、お客様により良く暮らしていただく為に
常に色んなことに挑戦し続けたいと思っております。
現在、販売していない椅子はアーカイブとして
保管しておりますので
また需要が高まれば進化して復活させたいと思います。