2017.10.22
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- スタッフ通信
酒井です。
前回はウレタン塗装の洗い直しについてお話をしましたので今回はオイル塗装のメンテナンスついてお話したいと思います。
前回のブログ
http://mio-kobo.blogspot.jp/2017/10/blog-post_16.html
前回のウレタン塗装はそもそもどういった塗装かと言いますと木材の表面をポリウレタン樹種の塗膜で固めた塗装で水拭きができ、艶に種類があるのが特徴です。
大手家具メーカー製天然木の家具は大体ウレタン塗装です。
ウレタン塗装 |
オイル塗装とは木材にオイルを浸透させ艶や撥水性を持たせる塗装で木本来の質感を損なわずに仕上げることができます。
塗膜を作らない塗装なので、こぼれた水分をそのままにしておくと木に浸透して、輪ジミやガサつきの原因になります。
水拭きをし過ぎてもガサつきの原因になります。
無垢の雰囲気https://mio-kobo.com/homepage/table.html
お食事後のお掃除だけを比べるとウレタン塗装を選ぶ方が多いと思いますが、メンテナンスのし易さも重要です。
ウレタン塗装を直す場合は、ご家庭ではメンテナンスが出来なく、前回のブログの様に一度工場に預ける必要があります。
部分的な補修には限度があり、全体の塗膜を剥がして再塗装する事になりますので費用がそれなりにかかります。
大きさや状態にもよりますが10万円前後が多いです。
オイル塗装の場合は、汚れ状況によりますがご自分でメンテナンスが可能です。
さすがに全面を綺麗にするのは大変ですが傷や汚れのある周辺でしたら、ご主人はもちろん
奥様やお子様も覚えたら簡単に出来ます。
メンテナンスセットは当店で¥3,300(税込)で販売しております。
質感重視の方や、メンテナンスが苦にならない方にはオイル塗装をおすすめしております。
では一体どういったメンテナンス方法で本当に簡単に出来るのか当店スタッフの吉田さんに体験してもらいました。
メンテナンスは初めて行うという吉田さんにはこの天板を直していただきます。
ウォルナット材 幅1800 奥行900
いろいろな場面で使用しているので、様々な傷や汚れがついております。
擦り傷 |
輪ジミ |
凹み傷 |
油性ペン(これはわざと書きました) |
水拭きしたので白っぽくなりガサつきがあります。 |
基本的にはサンドペーパー(紙やすり)で傷や汚れを落としていくのですが深い凹みは膨らませなければなりません。
どうやって膨らませるかと言いますと
注/大根おろしではありません。 |
ちぎったティッシュに水を含ませ、傷口に一日置くだけです。
たったこれだけで驚くほど膨らみます。
無垢材の動く性質を上手く使った方法です。
床材でも使える裏技です。
一日経って乾いたら作業開始です。
ドライバーの先が凹んでいた所です。 |
深い傷を消すために荒めのサンドペーパー#120をかけていき傷が消えたら#240に変えて磨いていき
仕上げに#400をかけて手触りを良くさせます。
傷が消えるまでヤスリをかけてもらいます。 |
綺麗になったら粉を取り、全体にオイルを塗ります。
オイルを塗り終わったら乾拭きをし完成です。
一体どこまで綺麗になったかを比べてみてください。
擦り傷 |
輪ジミ |
凹み傷 |
油性ペン |
全体 |
見事に傷や汚れが消えました!
今回は全体を綺麗にしたので大体30~40分ほどかかりましたが部分的な補修でしたら数分で終わります。
失敗する事は無いものなので手先に自信が無い方でも安心してメンテナンスが出来ます。
2週に渡ってメンテナンスのお話をしましたが、ウレタン塗装にしてもオイル塗装にしても無垢材だからこそ可能な方法です。
小さいお子様がいるご家庭では食べこぼしが日常茶飯事なのでしっかり水拭きしたいと思う奥様もいれば
おもちゃやフォークなどで傷がつくからメンテナンス出来た方が怒らないでいられるという奥様もいらっしゃいます。
どちらの塗装を選ぶかをお悩みの方がいらっしゃいましたらご自分の生活スタイルをよく考えて選んでいただければと思います。
実際にショールームで見比べる事が出来ますので是非ご来店下さい。
次回は「ダイニングテーブルの高さとチェアの高さについて」お話いたします。
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